「毎日気軽に飲むお茶を淹れるなら、水出しがオススメだよ」
マルヒデ製茶への取材中、茶師の岩崎さんがお話してくれたのは、
夏はもちろんのこと、一年中水出しでお茶を淹れるのがオススメということ。
実はお茶は、水の温度によって味わいや成分が変わってくるのだという。
高温で抽出したお茶は、苦み・渋みがあるスッキリとした味わいになり、
低温で抽出したお茶は、甘みがあるまろやかな味わいになるのだそう。
また、高温で淹れたお茶には苦み成分であるカフェインが出るが、
低温で淹れたお茶にはカフェインが抑えられ、
リラックス効果の高いテアニンという成分が出るのだという。
夜眠る前に水出しをしたお茶を飲むことで、リラックスしていい眠りにつくことができる。
緑茶はカフェインがあるので、夜はこどもが飲むのを躊躇してしまうことがあったが、
水出しなら飲むことでより良い眠りにつけるのでオススメとのこと。
肌寒い季節には、水出ししたお茶をレンジなどで温めて飲むと、
カフェインは低く、高温で淹れたお茶より苦みが少なく旨味を感じることができる。
また、水出し緑茶の便利なところは、一度にたくさんの量を作れ、
温度や抽出時間を細かく気にしなくていいところだ。
水を入れたポットに茶葉を入れ1時間ほど冷蔵庫へ。
その後茶こしで茶葉を取り除くだけ。
その時に茶葉をスプーンなどでぎゅっと抑えると、
茶葉に凝縮されたお茶の旨味も一緒に出るので試してみて欲しい。
「お茶を淹れるというと、身構えてしまったり急須がなかったりして面倒くさいなと思う人が増えていると思うんです。でも水出しなら簡単にできて体にいい成分もあるから、いつもお客様には水出しがいいよってすすめています。」
岩崎さんはお茶をもっと気軽に楽しんで欲しいという。
「お茶はそのときの気分に合わせてどうにでも変化できます。
朝に頭をスッキリさせたいときには、高温で濃いめに淹れた緑茶を作れば、
カフェインが多く苦みのある、キリっとした味わいを楽しめます。
そのときに合わせて淹れる楽しみも感じてもらえたら嬉しいです」
マルヒデ岩崎製茶
住所: 静岡市葵区北番地40-21
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